前回の続き(JW2)
続・インドラプトル
映画『ホワイト・ドッグ』は、犬100%で、恐竜には1㍉もかすってないわけですが、JWシリーズの方から、1~2と、犬要素マシマシになってきていますよね。
ホスキンスとオーウェンとの会話で、従順な遺伝子だけ残すとか、仔狼の話とか。
[]
JW1だけ観た直後はわからなかったけれど、
原始時代には人間の天敵だった狼を 長い間かけて飼い慣らし、品種改良を重ねて犬化していった…という示唆は、前作からあったわけです。
シリーズ名がパークからワールドに変わった三部作の企画立案の時点で、JW2のおおよその骨子は、出来上がっていたのだろうと思われます。
JW2に文句たらたらのレビュアーは、バヨナ監督を戦犯扱いしたいみたいだけど、スピルバーグもトレボロウも合意の上ですよ。バヨナのスタンドプレイでは断じて無い。
JWシリーズでは、インド美奈子が新種として先に登場するけれど、本命は今回の殺人兵器のインドラ
JW1にいきなり生物兵器の新種が出てきたら唐突すぎるもの。インド美奈子は前座というか、付きだしというか、布石だったのね。と、今だからわかる。
『激突!』(1971)と 『ホワイト・ドッグ』(1982)を頭に入れた後で、JW2を観れば、インドラプトルは象徴表現だとわかるはずです。
だから今回は劇場用パンフでも恐竜図鑑的なページは設けられていないんです。
〔インドラ・キック〕一撃でTレックスをも切り裂く
〔インドラ・イヤー〕人間の可聴範囲を越えた超音波をキャッチ とか、
もう、そういう世界じゃないから
続く