JW2→ヤング・アインシュタイン→ジョーズ
【『ヤング・アインシュタイン』】
ヤング・アインシュタイン Young Einstein 1988年作品
これも、私は当時(日本公開1990年)パルコ劇場まで観に行った。
ユーロスペースとかパルコ劇場とか、結構 攻めてたのか あの頃の私。
渋谷パルコの6階だか7階だかの催事場ですよ。そこにステージ、スクリーン、パイプ椅子を並べた客席、今思えばチープな空間だったけれど、当時はパルコってだけで、なんかドキドキした。
ほんで、そのころは ぴあってまだ紙雑誌で、その紙面で褒めてたの。だから興味持って観に行ったの 。
内容は、むっちゃクオリティの高い大学映研の自主制作映画って感じ。
細野不二彦先生の『あどりぶシネ倶楽部』みたいな、素人っぽい自由さと、大手の注目をも集める完成度、両方。
今回は、Jw2との関連で書いてるわけですけど、 それが無くとも楽しめるオススメ作品なので、いつかレビュー書いたろと思っていた 。
サントラCDも中古DVDも購入して、気持ちアゲたいときにはよくお世話になってたから、世間的にはレア物件でも、ワタシにはお馴染みの作品だった。
だもんで、JW2のエンドロールのあのシーンを観た瞬間、『ヤング・アインシュタイン』を連想したが、いやいやいや作風が違い過ぎるでしょって、一回目は自己否定。
二度目観賞時、ラストシーンのマルコム博士の演説で、初期の原子力利用の楽観視について述べていましたね。だから繋がった。私の早とちりじゃなくて、バヨナ監督、観てますね、『ヤング・アインシュタイン』。
『ヤング・アインシュタイン』 のエンドロールは、カミオカンデで観測されるクオークもかくや という無数の粒子の飛来、ぶつかりあい。
物質は、時間は、命は、我々は、どこから来てどこに行くのだろう…と、そんなことを考えて いつまでも観ていたくなる映像なんですが、
それをアレンジしたJW2のエンドロールは、病み爛れた赤黒い火の粉が際限もなく降りかかる、ベクレルでエンガチョなワールドでした。
あと、JW2の劇場用パンフの表紙はホログラム素材で、パッと見、派手な虹色に幻惑されますが、よく見るとエンドロールのあの火の粉があしらってあり、『ヤング・アインシュタイン』との関連は外せないようです。
ほんで裏表紙の左下には可愛らしいお手々が…
【芋づる式の『ヤング・アインシュタイン』】
芋づる式っていうと 犯人グループが…とか、あまりイイ意味に使われませんけど、
日本では、ほとんどタイトルさえ知られていないこの作品が、なぜJW2に結びつくのか?
掲載した『ヤング・アインシュタイン』
(えぇぃ、めんどくさい、以下『YE』)
のジャケ写は、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
(めんどくせえぇぇぇ、以下『BTTF』)
と、雰囲気似てませんか?
『BTTF』のドクは、実在のアインシュタインにあわせたイメージである点は、すでに多くの人が指摘してますし、
そして、『BTTF』の監督はロバート・ゼメキスですが、制作総指揮はあの御大です。
御大の作品で原子力と関わりのあるものと言えば?
そう、『ジョーズ』ですね。
鮫漁師の船長の、ヒーロシーマ ボム のくだり、忘れちゃった? 忘れちゃった 人はもう一回観よう。
第二次大戦末期、ナチスドイツが原爆開発に着手した、という報告を受け、慌ててアメリカに亡命していた科学者たちに召集がかかる。
ナチスが崩壊したので、完成したアメリカ製原爆は、広島と長崎に…、というながれなので、アインシュタインとは切っても切れない関わりがある。
でも、それを言ったら、第二次大戦を扱った作品はみんな『YE』に関連あり になってしまうし。
そういうこじつけ無しで、推察すると、『BTTF』を観たヤッホー・シリアス監督が、『YE』を撮り、デモテープ?とかをスピルバーグ御大にアピールしたんじゃないかな。そのほうが蓋然性が高い。
それよりも、『ジョーズ』を何度か観直すうちに、金子光晴の『鮫』のイメージじゃないかな、と。
『鮫』は、欧米列強が有色人種の国々を餌食にしてゆくさまを怒りを込めて綴った長編詩で、第二次大戦前夜に書かれた 金子光晴の 代表作のひとつです。
“鮫”は、もちろん比喩であって、列強の軍艦(潜水艦?)、圧倒的な武力、苛烈な侵略、人間の非道、etc.
…決して現実の海洋生物を コロセー、と主張しているわけではないのです。
『ジョーズ』も同じ。
スピルバーグの突出した才能で、鮫はもう怖くて怖くて、身の毛もよだつほど。
けど、そのせいで、映画が大ヒットしたあと、鮫狩がブームになったそうで、鮫にとっては受難でしたね。スピルバーグが鮫の駆除を奨励したわけでもないのに、人間を襲う心配もないような、小型のおとなしい鮫まで殺られた。
………
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という内容を以前2~3ヵ所のwebサイトで読んだことがあって、ソースは はっきりさせとかなと改めてggってみたのだが…あれ? 無かった。見つからない。どうしよう。wikipediaコピペで楽勝だぜと思っていたのだが、うむぅ…
まあ、つまり、そういうことです。(なにがじゃ)
だからそれはそれとしてだね、(だからなにがっ)うるさい黙れ てゆーかー そーゆーことばっかいってると友達一人もいなくなっちゃうよぉ?
ソース行方不明だけど、今じゃスピルバーグは鮫の保護団体に多額の寄付をしてるって話なの。ソース不明ですけど確かなスジからの情報ですぜダンナ。
んで、JW1からJW2へのクレアの転身はこれがベースにある。
作中、ミルズ(レイフ・スポール)が「所詮お前達も俺と同じ穴のムジナだ」みたいなことを言って、クレアとオーウェンを責めたてますが、あれって偽善者が善人をバッシングする常套句だわ。
スピルバーグも鮫の件で幾度となく言われてきたんだろうなー
一度でもあやまちを犯したら悪人確定、今さら善人ぶるなよ みたいな言い方するヤツいるけど、ノーミスかどうかで善悪決まるわけじゃないもの。
取り返しのつかないあやまちというのは確かにある。殺された鮫は生き返らない。だから 今さら何やってもむだか?
というとそうではなくて、
同じあやまちを繰り返さない、被害の拡大を防ぐ、軌道修正するetc, できることはまだある。
クレアは火山の島から脱出するときは、こらえきれずに泣いてしまったが、いつまでも涙を引きずらない。今できること、やるべきことに集中する。
これ見よがしにいつまでも人前で泣いて見せるヤツは、
こんなに泣いてるんだからもう私を責めないでちょうだい
みたいな、保身のためのアピール泣きで、実は全然 反省してないよね。
オーウェンも、始めはミルズが指摘するように、功名心とか承認欲求? 要するに手柄立てたかったんだよな? だからブルー達の調教にあたったわけだけれど、情がわいてしっかり絆できてるし。
それに「おれがボスだ」とか言ってんのはオーウェンのほうだけで、ブルーはオーウェンがご主人様だなんて思ってないっしょ?
>オーウェン、おまえ人間にしては なかなか話がわかる奴じゃ
的な、気に入った奴のため助太刀いたすってカンジ?
猫タイプだよね? 誇り高い猫族は愛情にしか従わない。
数年前、カリフォルニアで、ジェレミー君(当時4歳)が わんこに噛まれてあわや、というとき、猫のタラが猛然と突進してきて、わんこ ぶっ倒した動画、(これはすぐみつかる。ネコ好きな人なら記憶に新しかろう。)
ブルーの戦いぶりはタラ姐さんにそっくりじゃ。
(念のため、検索ワード『猫 タラ 助ける』)
さらに続く
ごめん